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これは以前書いていたメイン連載のエヴァンゲリオン逆行連載です。
逆行女体化シンジのお話でした。
なかなか続きが書き出せないうちに時間だけが空きまして、もう最後まで書ききる自信がなくなってしまったので封印してたんですが、実は思い入れが一番強いものなので、ちょっと載せてみようかな~と思って蔵出ししました・・・・
現行強シンジ×逆行女体化シンジです。
スパシンです。
*ネルフメンバー・ゼーレには優しくないです。チルドレンにも一部優しくない時があります。最終的には子供達は和解させる予定でしたが。
シンジは凄まじく不愉快だった。
それはもう、殺気を抑えていられるのが自分でも不思議なほどに。
先程出逢った赤木リツコとかいう白衣の女性に引き連れてこられたのは、ネルフの存在意義であり切り札でもあるエヴァンゲリオンを格納しているケージだった。ここに着くまでの間前を歩くミサトとリツコが交わしていたわざとらしい会話。暗闇に満ちた部屋に通されたと思ったら突然照明を点けられ、現われたのが巨大なロボット。(今時子供向けの特撮番組でもありえない安っぽい演出である)そこで始められた下らない寸劇。 意気揚々とエヴァについての解説を行うリツコの声も不快なら、脇で”正義の味方”気取りで説教をかますミサトの喧しい声も不快だ(結局のところ”大の大人が寄って集って14歳の少年をエヴァに乗せて戦場に放り出す”という事実
には変わりが無いだろう。しかも葛城ミサトの原動力は個人的な復讐心だ。それが悪いとは言わないが、己の行為を正当化する欺瞞に満ちた態度と言葉が著しく気に障る)
そして何よりもシンジの機嫌を損ねているのは、ガラスに仕切られた上段で踏ん反り返っている血縁上の父親の(奴の顔など忘れていたが、事前調査で集めた資料の中にあった写真でみた。資料以上にむさ苦しい髭面である。夜道を歩けば10人中10人が通報するな、と思った。)尊大で威圧的な態度と命令と、シオンの姿を認めたときに彼女に向けた奴の粘ついた視線だった。
ゲンドウは『美月園』の皆の仇である。くだらない己の望みの為に彼らを殺したゲンドウを許せるわけなど無かった。だが、襲来する使徒を撃退しなければ世界が滅ぶ危険がある以上、ネルフの存在を利用する必要があるのだ。その為にも奴を今殺すわけにはいかない。それは重々承知していた。補完計画を潰す為にも自分がチルドレンとしてネルフに属することは有利に働くだろう。ゼーレに対する隠れ蓑としても有効だ。
その為に多少の演技や多大な自制が必要だったが、それは仕方の無いことだと思っている。ゲンドウへの憎悪を隠し、ネルフの面々に対して敵として認定されない程度に友好的に接する覚悟もあった。・・・・が、それとこれとは別である。
確かにシオンは贔屓目無しに見ても、ずば抜けた美貌を持っている。今は若干幼さが残るが、後数年もすれば振り返らぬ者等居なくなるだろう。実際仕事の依頼人の中にも何を勘違いしたか、シオンに言い寄ろうとする者もいた。(中には愛人に加えようとか、奴隷にしようとかふざけた事を企てる愚か者も存在した。 当然、生きていることすら後悔するような制裁を加えて殲滅しておいた。)
シオンが魅力的なのは事実だ。だがしかし、である。目の前で、(忌まわしい事実ではあるが)実の父親が、自分の想い人に色欲を含んだ視線を投げる光景など到底許容できるモノではなかった。血の為せる業か、シオンの容貌は碇ユイの面差しに似ている部分もあるのは確かだ。蒼山ユリエと碇ユイが従姉妹同士だっただけあって、目元の部分や全体の顔立ちが似ている。本人同士を並べてみれば微かな面影がある、程度の相似性ではあるが理想化した妻の幻影を追いかけている男には十分すぎるものだったらしい。しかも普通に色欲だけならまだしも(どちらにしても殺意しか沸かないが)、まるで気に入りの人形を見るかのような類のものまで含まれているとあっては不快感が激増するのも当然である。一目でユイとの相似性に気づいた熱意には感心するが。
さすが、ユイの遺伝子情報をもって生まれたというだけで、綾波レイが自分を裏切る事等無いように人形として育て上げる外道である(補完計画の為だけならば其処まで束縛する必要は無いだろう)。
ゲンドウの視線の意味に気付いたのはシンジだけではなかった。赤木リツコもそれを悟った様だ。凄まじい嫉妬に満ちた目でシオンを睨みつけている。
はっきり言ってただの八つ当たりで大した実害はないが、シオンへの害意に対しては軒並み沸点が低いシンジには許せるものではない。更に機嫌が悪化する。後は切欠しだいで爆発するだけである。
「------- 乗るなら早くしろ!!乗らないなら帰れ!!
臆病者は此処には不要だ!!!」
「シンジ君、貴方何のために此処まで来たの?
駄目よ逃げちゃ!お父さんから。何よりも自分から!!」
先程から自分達の話を聞いているのかいないのか、ただ寒々しい笑顔で黙って初号機を見詰めているシンジに痺れを切らし、ゲンドウが一際尊大に言い放つ。その威圧感に押されて口を噤み緊張を隠せないリツコ。シンジの義侠心に訴えようとしてか偽善的な台詞を吐いて彼の反応を伺うミサト。固唾を飲んで成り行きを見守る整備員。そして傍らでシンジを気遣う様にそっと寄り添うシオン。
ケージにいる者が注目する中、シンジがやっと口を開いた。
「・・うるせぇ。」
「何だと?」
小さな呟きが聞こえなかったか、聞き返すゲンドウ。聞こえていたリツコとミサトは、あのゲンドウに暴言を吐いた少年を驚愕の視線で見ている。
シンジの機嫌の程を悟ったシオンは誰が見ても分かるほどに青ざめている。そしてケージを支配する凍りつくような殺気。
「うるせぇって言ったんだよ。この怪人髭眼鏡が。
ガラス越しでもなきゃ息子と対面することも出来ない極めつけの臆病者がほざいてんじゃねぇ。
はっ!!大体、何で父親に呼ばれて出向いたってだけで、いきなりこんな玩具に乗ってやらなきゃならないんだよ。
人類滅亡?他に乗れる人間が居ない? 知ったことか阿呆らしい。使徒とやらを倒すのはお前らネルフの役目だろうが。 知らないとでも思ってたのか?”使徒迎撃組織ネルフ” いずれ襲来する使徒とか言うバケモンを倒すために設立された組織。 使徒に唯一対抗できるエヴァンゲリオンとそのパイロットであるチルドレン。・・・ちょっと情報を探ればある程度のことは調べられる。 なんせ、半公開といっても国連の一組織だ。伝手を使って多少の事を知ることくらいできんだよ。
敗退したとか言う二機に乗ってた奴らが無理でも、ネルフ本部には本職のチルドレンが後5人は居るはずだろうが。 一人は重傷で動けないそうだが、それでも4人だ。俺みたいな素人引っ張り出さずとも、そいつら乗せれば済む話だろう? それで仮にネルフが敗北したとして、それはお前らの怠慢と失態だ。俺に関係あるかそんなこと。 」
勢い良く捲くし立てて踵を返すシンジ。
おろおろと周りを見回すシオンに優しく微笑みかけると彼女の手を引いて歩き出す。
本音を言えばここに居る全員を叩きのめしてしまいたいが、心配そうにこちらを見ているシオンを安心させる事の方が先決である。早速計画を変更するのは悪いと思いはしたが、これ以上此処に居れば我慢が効かなくなる自覚があったシンジはさっさと出て行こうとする。
数瞬の間辺りを支配した殺気と、シンジの言葉の内容に唖然としていたミサトとリツコがそこで我に帰ってシンジを慌てて引き止める。ゲンドウは駒の一つとしてしか認識していなかった息子に浴びせられた嘲笑と侮蔑に、怒りの余り言葉を紡ぐことも出来ず立ち尽くしている。
「「ちょ、ちょっと待ちなさい!!」」
親友同士だけあって見事なユニゾン。リツコとミサトの手がシンジの腕と肩を掴む。引き止められて煩わしそうに振り返るシンジ。その目は不快気に細められ、剣呑な空気を伝える。さりげなく背後に庇われたシオンは、切れる寸前のシンジをどう宥めたものかと気を揉んでいる。
「何なんですか?先程あの髭眼鏡が帰れって言ってたでしょう。その言葉通りに帰ろうとしてるんです。邪魔しないでください。 あんなむさ苦しい髭面、見てるだけで気分が悪いんですよ。
大体貴方達もネルフの大義名分の為に今忙しいんじゃないんですか?僕みたいな部外者に構ってる暇なんか無い筈でしょう。ああ、勝手に歩き回られるのが困るというなら、黒服のお兄さんの一人でも案内につけてくれれば大人しく帰ります。
では、もう会うことも無いでしょうけど、お元気で。 」
「って、待てなさいって言ってるのよ!! なんで貴方そこまで知ってるの!!
世間に公開された情報にはチルドレンの正確な人数や現状のデータなんかなかったはずよ!!」
「そうよ!!それはネルフの機密のはずよ!何で知ってるの?!」
両側から喚かれて、嫌そうに顔を顰めるシンジ。うるさそうに耳を押さえてみせる。
さらに何か言おうとした二人を遮ってゲンドウが詰問する。
「シンジ。貴様それを何処で知った。」
シンジは降ってきた声に嘲笑を浮かべてゲンドウを振り仰ぐ。見下ろしているのはずなのに、確実に見下されている。屈辱に身を震わせて再度問いを放つ。
「言え、シンジ。何処で、知った?」
ゲンドウに遮られて口を閉ざしたが、掴んでいる手は離さずに睨みつけるリツコとミサト。
しばし緊迫した静寂が支配する。
ズズーーン
突如施設を地響きが襲う。同時に鳴り響く警報と、スピーカー越しに届けられる緊張と焦燥に満ちた報告。
{目標、再び侵攻を始めました!!現在第3新東京市内中心部に移動。進路上の武装ビルを攻撃しています!!}
天井を睨みつけ、時間が無いことを悟ると疑念は後回しにシンジを再び説得しようとするミサト。リツコも猜疑の視線は変わらないが黙って成り行きを見守っている。
「-- シンジ君!!時間が無いのよ!!早くエヴァにのって!!
あなたが乗らなきゃ皆死んでしまうのよ!!いいの?!それでも!!」
「・・・・・シンジ、乗れ。」
ミサトの言葉に追従するゲンドウ。怒りに滾る視線で睨みつけて命令する。前言など無かったように振舞う大人達の滑稽な姿にますます嘲笑を深めるシンジ。ミサトのあまりの剣幕に間に入ろうとしたシオンを片手で制する余裕すら見せ付ける。その態度に真っ先に切れたのはミサト。次いでゲンドウだった。
ミサトがシンジに掴みかかると同時にゲンドウの命令が響く。
{サードをエントリープラグに放り込め!!多少怪我させても構わん!生きてさえ居ればどうとでもなる!!}
総司令の命令に従ってケージになだれ込む黒服の男達。ネルフ内外の保守・警備を担当する保安諜報部保安1課の者達だ。その手には既に銃を握っている者もいる。襟元をミサトに掴まれ首を絞められつつも尚嘲笑を浮かべ続けるシンジ。ミサトはその様子に更に激昂して怒鳴りつけた。
「ちょっとアンタ!!いい加減になんか言ったらどうなの?!
アンタが戦わなきゃ皆死ぬのよ!!アンタが皆を殺すの。そこんとこ分かってんの?!
へらへら笑ってないで、男らしく覚悟を決めなさいよ!!なっさけない!!」
「サード、痛い目に合いたくなかったら大人しく従え。」
力任せに揺さぶられたせいで髪紐が解け、艶やかな黒髪がシンジの顔を隠した。その為表情が分からなくなる。しかし俯いて微動だにしない様子に怯えていると判断して更に居丈高に続けるミサトと保安部員。
「さあ!!早く乗るのよ!!人類を護る為なんだから光栄なことでしょう?」
「サード、さあ来い!!」
ゲンドウは黒服の男達に囲まれるシンジを見ながら、更に命令を下す。
{そこの娘は独房に放り込め!!}
ブチッ
その時、シオンは確かに何かが切れる音を聞いた、気がした。先程から青かった顔色を益々青ざめさせてシンジを伺う。
彼は俯いたまま、両腕をミサトと黒服にそれぞれ掴まれエヴァの元へ引きずられていく所だった。
ゲンドウの命令に従って少女を捕らえようとする男達を見もせず、恐る恐るシンジを呼んだ。
「し、シンジ・・・・・・・?」
それが、合図だった。
一瞬で地に沈められるミサトと黒服。戦闘に長けている筈の保安部員の誰一人はっきりとは視認出来ない速さで鳩尾に拳を入れられ倒れる二人。増してやリツコやゲンドウなど何が起きたかすら分からなかった。
ずっと俯いていたシンジが顔を上げる。そこに浮かぶのは激しい怒りを湛える凄絶な笑み。
凍りつくような殺気に気圧されて戸惑う外野などに目もくれず、容赦なく周りの黒服達をなぎ倒すシンジ。手加減など欠片もしていなかった。事態に気付いて反撃しようとした男たちも次々と戦闘不能にされていく。中には関節を砕かれてケージ内のプールに投げ落とされる者もいる。辛うじて殺してはいないが、後遺症の残るものも数人では効かないだろう。30人はいた男達を全滅させるのに一分も掛からなかった。
此処に至ってようやく目の前の光景を認識したリツコは恐怖のあまり固まって呼吸すらおぼつかない。
ゲンドウは理解の範疇を超えた目の前の現実に通信機を手にしたまま動くことも出来ない。
全員を叩きのめしてわざとらしく服の埃を払って見せるシンジに集まる畏怖の視線。ネルフの面々が立ち尽くす中で、シオンが慌ててシンジに走りよる。
「シンジ!!怪我は?!痛みは?気分は?大丈夫?!」
「大丈夫だよ。そんなに心配するな。俺があの程度の雑魚にやられる訳がないだろう?」
「それは分かってるけど・・・」
泣きそうな顔で詰め寄るシオンを宥めるシンジ。その顔には先程の嘲笑も黒服達をなぎ倒したときの凄絶な表情もない。柔らかな笑みを浮かべて少女の髪を優しく撫でている。シオンも温かい手の感触に落ち着きを取り戻す。
今のシンジを傷つけられる程の実力者などそうは居ないと分かっていても心配になるのだ。 直に取り乱してしまう自分をいつも優しく宥めてくれるが、些か子ども扱いされているようで恥ずかしくなる。僅かに顔を赤くして俯くシオン。 同時に辛うじてであっても死者が出なかった事を安堵する。あそこまで機嫌を悪化させたシンジが暴れてこの程度の被害なら軽い方だ。
以前、仕事の依頼人が契約を一方的に違えた所為でシオンが負傷した事があった。 その時本気で切れたシンジは依頼人宅を強襲し、家人使用人部下関係なく其処に居た全ての人間を皆殺しにした挙句、依頼人が所有していた家屋敷その他の保有財産を破壊しつくしたのだ。シオンが気付いた時には全て終わった後だった。
その時のシンジの表情を思い出し背筋を震わせるシオン。何があってもシンジを怒らせる事はすまい、と決意を新たにした瞬間だった。
最もシンジがシオンに怒りの矛先を向けるなど天地が裂けても有り得ない。周囲の被害についても心配しているようだが、情報収集と操作能力については既にシオンを凌ぐ実力を誇るシンジが、彼女に知られるような失態を犯すことなど殆ど無いと言ってよかった。シオンが気にしている件については仕事を始めた初期にしたことで、彼女に隠し切ることが出来なかったのだ。
何やらほのぼのしい空気を醸し出す少年と少女。あまりの落差に周囲の大人達は次の行動を決めかねて動くことが出来ない。
そこで再び揺れる施設。突然の振動に辺りの物に掴まるリツコやゲンドウ。エヴァの周りに居る整備員たちも調整層に落ちないように堪えている。と、何かが壊れるような不吉な音が響く。何事かと天井を仰ぐ彼らの視界に、激震に耐えかねて落ちてくるライトが入る。その落下予測地点には二人の少年少女。誰もが助からないことを確信して目を逸らす。
ズガーン
目を逸らしていた大人達の耳に一際大きな衝突音が聞こえた。
ライトがシンジ達を直撃したか、とそろそろと視線を戻した彼らの目に信じがたい光景が映った。
シオンを抱えて飛び退った姿勢のまま上を見て忌々しげに顔を顰めているシンジ。咄嗟に回避行動を取ったようだが、彼らが直前まで立っていた場所には何も落ちてはいなかった。ケージの中を満たす赤い調整層に大きな水柱がたって水面が激しく揺れている。落ちてきたライトが何かに弾かれて調整層に落ちたらしい。そして、シンジ達が居た場所を護るように翳された巨大な手。・・・・そう、エヴァンゲリオン初号機が少年を庇ったのだ。
それを見て我に帰るリツコとゲンドウ。だが反応は対照的だった。
リツコはシンジを護ろうとした初号機の動きから、チルドレンとしての高い適正を確信して喜色を浮かべ。
ゲンドウは愛しい妻の宿る初号機が息子を護ろうとした行為に嫉妬してシンジに対する憎悪を深める。
だがどれ程厭わしい事であってもゲンドウの目的のためにはシンジを乗せるしかないのだ。
内心を押し隠して、再びエヴァに乗るよう命令する。
「エヴァが動いた?シンジ君を護ったの?(ユイさん?・・これなら大丈夫そうね)」
「(・・くっ。 シンジめ!) シンジ、乗れ!!時間が無い」
進歩のないゲンドウの言葉に呆れた表情を隠そうともしないシンジ。シオンも疲れた顔をして溜息をついている。
一通り暴れて落ち着いたのか冷静さを取り戻したシンジは、改めて己の言動を振り返りこれからどうしたものかと悩んでいた。当初の予定では多少渋って見せた後、エヴァに乗る積りだった。が、余りにも礼を欠いたネルフの面々の要請とゲンドウの尊大な態度と命令、奴がシオンへ向けた視線の意味に本気で頭に血が昇ってしまったのだ。
これほどの戦闘能力を見せ付けておいて怪しむなというのは不可能だ。ここでいきなり従順にエヴァに乗って見せたところで猜疑を深めるだけだろう。全面的に信用されるよう振舞うつもりもないが、余計なことまで気付
かれても面倒である。このままネルフを振り切って逃げ切る事も可能だが、そうするとシオンがエヴァに乗ると言い出すだろう。チルドレンとしてこの戦いに参加してしまえば、彼女は今以上に様々な傷を負うことになる。それを許すことなど出来ない。
ゲンドウらに対する憎しみと怒りを忘れることはないが、何よりも彼女を助け護る為にこそ力を欲したのだ。シンジは表情を変えないまま思考を巡らせ考えを纏めると、ゲンドウに向き直り静かな口調で話しかけた。
「 ”依頼”としてなら、乗ってやってもいいけど?」
少年の想定外の言葉に呆けた顔で見返すゲンドウ。リツコも戸惑った表情を浮かべている。
「依頼?なにを言っている?」
「シンジ君?」
聞き返す二人。営業用の笑みを浮かべたシンジがその言葉に答える。
「そ。依頼。・・・・・万屋 ”レイン”と”クラウド” への戦闘代行依頼 としてなら受けてやっても良いぜ?」
シンジの台詞に驚愕するゲンドウとリツコ。流石に ”レイン”というコードネームは知っていたようだ。
対するシンジは、二人の反応に本気で呆れた風に装う。彼らがそれを知らなかったことなど解りきっていた。
依頼人への秘密厳守は徹底していたし、情報を洩らそうとした輩には(シオンには隠した上で)死すら凌ぐ凄惨な制裁を加えて見せしめにしたりした。その行動の甲斐あって依頼人から情報が漏れる事は殆ど無くなった。多少のことを掴んでいる情報機関もあるだろうが、ネルフが知っていたのならこれ程無防備に自分を呼びつける事等ありえない。
「 ・・・本当に俺についてのこと知らないで呼んだのか?天下のネルフの情報網も大したことないな。 仮にも国連で上位の組織のTOPが何で知らないんだよ。世界に名だたるMAGIの使い手赤木博士も。
ああ、さっきなんでそんなに内情に詳しいのかって聞いてたな。
当然だろ?この業界で生き抜くのためには、正確で素早い情報の確保なんて基本中の基本なんだよ。それなりに大きな組織の動向なら尚更な。あの程度なら然程苦労せずとも入手するなんざ簡単な事だ。」
軽く告げられた内容だが、聞き流せるものではなかった。驚愕が収まっても警戒を解くことは出来ない。
数年前に突然現われあっという間に裏世界でもトップに上り詰めた何でも屋。
”クラウド”とそのパートナー”レイン”の名は、ネルフ諜報部のブラックリスト上位に載せられている。
まさかそれが若干14歳の少年だったとは・・・・。思考をめぐらすリツコはそこで気付いた。
「ちょ、ちょっと待って!!シンジ君が”レイン”なら、”クラウド”は・・・・・?」
リツコの言葉に笑みを深めるシンジ。面白がるような響きを乗せて、シオンを引き寄せ静かに告げる。
「俺のパートナーは一人しか居ない。 彼女以外に誰が居る?」
シンジの言葉に顔を赤くするシオンの姿は誰が見ても文句なしに愛らしい。その可憐な少女が裏世界でトップレベルの何でも屋・・・・?シンジの並外れた戦闘能力を間近に見た後でも俄かに信じられるものではない。忙しなくシンジとシオンを見比べるリツコ。”レイン”の名を知らない整備員達は普段冷静な態度を崩さない技術部長の狼狽にこそ驚愕の視線を集中させる。
階下の混乱を見下ろして逡巡していたゲンドウだったが、己の最優先事項を思い出す。
エヴァの中に眠る最愛の妻を取り戻すことこそ己の至上命題である。それを為すためならば、他の何を犠牲にしても叶えると決めていた。それに相手は所詮14の子どもに過ぎない。いかに優れた戦闘能力を持っていようと出し抜くことなど容易いだろう。そう帰結したゲンドウは決断した。
「いいだろう。ネルフは”レイン”に戦闘代行を依頼する。」
「?!司令!!よろしいのですか?!」
ゲンドウの言葉に慌てて反論するリツコ。ネルフの保有する保安諜報部は決して無能ではない。若手の組織といってもバックボーンにはゼーレも居るのだ。世界中の組織に狙われながらも機密を守り抜いた実績もある。 世界で最も優れているとは言い難いが、それでもトップレベルには入る程度の実力を持っている。その保安部員を無造作にあしらって見せたシンジ。更には諜報部とMAGIの力を持ってしても探ることの出来なかった危険人物である。ゲンドウの思考が予想できない訳ではないが、そう簡単に扱える相手とは思えなかった。
だがゲンドウは意に介さない。威圧的な言葉と視線でリツコの口を閉じさせる。
「黙りたまえ赤木君。今の最優先事項は使徒の撃退だ。それとも他に方法があるのか?」
何時如何なる時も己を縛るゲンドウの視線に抗うことなど出来なかった。僅かに俯いて了解する。
「・・・わかりました。」
そんなやり取りを嘲りを含んだ視線で見やるシンジ。ゲンドウとリツコの関係は知っている。
リツコがゲンドウを本気で愛してることも、同時に誰よりも恐れていることも、ゲンドウはただ道具として扱っていることも今までの二人の様子で理解した。事前情報を踏まえた上で互いの目の色を観察すれば一目で分かる。世界を護るという大義名分を掲げた国際組織のTOPの実態がこれなのだ。嘲笑を抑える方が難しい。辛うじて営業用の笑顔を保ったままゲンドウへ返事を返した。
「了解。万請け負い”レイン”への戦闘代行依頼を受諾致します。
ただし今回の依頼は、今侵攻している敵性体との戦闘のみ。
今後も依頼を望むのであれば改めて契約を結ぶ、ということでよろしいですね?」
「・・・・いいだろう。」
目的の為に決断はしたが、息子にあしらわれる屈辱に奥歯をかみ締め内心を滾らせる。唸るような声で了承してシンジを睨みつけるゲンドウ。シンジは晴れやかとすらいえる表情で朗らかに続ける。
「今回の依頼料に関しては、時間の無さを考慮して戦闘後相談に応じるということで。
では、早速仕事に入らせていただきます。エヴァの操縦法を教えていただけますか?
あ、それと”クラウド”は今回の戦闘には直接タッチ致しませんが、私のサポートという事で戦闘を直接視認できる場所に待機する事を了承していただけますね?」
「・・・許可する!!」
歯軋りの音すら聞こえそうな勢いでシンジの言を受け入れるゲンドウ。そのまま踵を返して発令所に向かう。
ゲンドウの迫力に慄いていたリツコと整備員はようやく肩の力を抜いて各々の仕事に従事する。
その様子を見て、シンジに小声で話しかけているシオン。
シンジに制されて口を挟めなかったが確認して置かなければならない事があるのだ。
「(シンジ!いいの?さっきまでは乗らない積りだったんじゃ)」
「(あ~さっきはちょっと頭に血が昇ってて。大丈夫だって。
少し予定は変わるけど仕事のことをばらして置けば多少の牽制にもなるしな。
それよりも、エヴァのシンクロなんだがモニタ越しでも視界に入る範囲なら遠隔操作できるよな?)」
「(まあ、シンクロのサポート程度なら・・。
けど本当にいいの?私の力を媒体に使うとユイさんを封印することになるけど。)」
「(ああ。今更あの女に母親面されるなんて気色が悪いだけだ。シンクロするなんて尚更な。かといって直接シンクロは危険だからって止めたのはお前だろ?)」
「(それは、まあそうだけど・・・・。)」
周囲には聞こえないように話し合う二人。
チルドレンがエヴァとシンクロするには通常ならコアに取り込まれた母親の魂を介して行う。
それがゲヒルン時代に行われ失敗したエヴァの起動実験から学んで開発された比較的安全な制御方法である。そのため、ネルフには母親が取り込まれたコアのストックが保管され、シミュレーションプラグでの訓練で高いシンクロ率を出すことが出来た者のコアを完成したエヴァに換装してチルドレンに任命しているのだ。
だが、従来ゲヒルンで想定されていた適格者という者がいる。これはセカンドインパクト時に飛び散ったアダムの力の欠片を取り込みエヴァへの高い親和性をもった人間のことで、当初はこれを探し出しパイロットにする予定だったのだ。しかし世界中をさがしてもゲヒルンでは見つけることが出来ず、実験の失敗を経て代替案として打ち出されたのが現在のシンクロシステムである。
シンジにとって、幼い自分を省みず研究に耽溺した結果死んだ碇ユイは自分を捨てた人間だ。
しかもユイが解読した裏死海文書の為に補完計画が創られ、彼女を取り戻したいが為にゲンドウは人類補完計画を推奨しているのだ。いわば全ての元凶である。つまり、ゲンドウやゼーレと同類なのだ。 嫌悪と憎悪の対象にはなっても、彼女を受け入れるなど到底出来ることではない。
だが、シンジが初号機に乗る役目は譲れなかった。その為にユイの魂を介さずにシンクロする方法をシオンに相談した所、彼女が考え出したのが、彼女の血を媒体に使徒(主にリリス)の力を使ってリリスコピーである初号機を支配する方法である。シオンは異界の完成した使徒と、この世界のリリスの力を持っている。彼女の魂のみならず肉体そのものにも強大な力が宿っているのだ。僅かな量の血であっても意識して取り出した物であれば、人一人分の魂と同量の力を込める位は容易いことである。その血をエヴァにシンクロする際、密かにLCLに混ぜてコアに吸収させるのだ。そうすれば、シオンの力の欠片を宿したコアが出来る。
最初はシオンが直接力をコントロールする必要があるが、一度力を宿してしまえば後はシンジが上手くシンクロするだけである。シオンはそれについても心配しているようだが、コアに宿るのがシオンの欠片であるのなら、シンジが同調出来ないはずがなかった。
リツコは小声で何事か話している少年と少女を横目に整備員達に指示を出していた。
完全に納得してはいないが、司令であるゲンドウが決定したことである。ネルフにいる者が逆らうことなど許されない。通信機で救護班を呼び、作業に邪魔なミサトと保安部員を回収させる。一通り指示を終えると横でシンジとシオンがこちらを見ていた。先程見せられた光景を思い出し恐怖が蘇りそうになるが、個人の事情に拘る時間などないのだ。リツコは気持ちを切り替えてシンジへエヴァの操縦をレクチャーする。簡単に説明すると近くにいた整備員にシンジの案内を任せ、シオンを伴って発令所に向かった。
後ろについてくる少女を意識しつつリツコの脳裏を巡るのはシンジとシオンへの対応策だ。先程のゲンドウの態度から見ても、しばらくはシンジを初号機に乗せるだろう。今更ではあるが、これから先も無防備にネルフ内部に彼らを招き入れる訳にはいかない。明らかにネルフ側の過失ではあったが、あれ程の敵意を向けていながらわざわざ譲歩して依頼をするよう仕向けてきた真意も解らないのだ。彼らほどの実力があればネルフの追っ手を撒くことも返り討ちにする事も然程難しくはないだろう。後でゲンドウから命じられるだろう彼らの調査と監視の有効な方法に頭を悩ませているうちに発令所に着いた。
シオンを促して中に入るリツコ。最早後が無いことに因る緊張と焦燥と切り札に対する期待。
雑多な熱気に満ちる発令所内を見回して、先に戻っていたゲンドウを見上げて軽く肯いてみせる。視線を下に戻すと少女を連れたまま初号機の起動準備を行っているオペレーター達の元に近づく。リツコの気配に気付いた技術一課所属であり直属の助手を務める伊吹マヤ二尉が顔を上げた。
「あっ先輩 ♪ 」
今の状況を忘れたような弾んだ声で呼びかける部下に脱力しながら作業の過程を確認するリツコ。一緒に着いてきたシオンも苦笑している。
「マヤ、報告を」
「あっ、はい! 初号機エントリープラグ固定完了。第一次接触開始、LCLを注入しているところです。」
マヤの声を聴きながらメインモニターに映るプラグ内の様子を観察する。モニターの中ではシンジが軽く目を伏せてシートに座っている。手元に映し出されるデータを見ても落ち着いているようだ。LCLがシンジの口元に達したとき嫌悪の滲む声が聞こえた。
「血の匂い・・・」
「我慢しなさい!!男の子でしょ!!」
シンジの言葉と同時に発令所の入り口から大きな声が響いた。
「ミサト・・目が覚めたの?」
さっきまでシンジに殴り倒されて気絶していた筈の葛城ミサトだ。幸い鳩尾を殴られただけであったため、比較的早く意識を取り戻したらしい。頭に響く声に顔を顰めて振り返ったリツコが話しかける。答えるミサトは元気なものである。それをみて軽く舌打ちしているシンジ。もっと強く殴っておけばよかった、と顔に書いてある。
「もちろんよ!大体作戦部長が居ないでどうするって言うの!!」
いよいよ使徒を倒すための指揮を取れるのがよほど嬉しいのか張り切った様子で答える。リツコは疲れた溜息を吐いて言った。
「まあ、いいわ。それより今からシンクロを開始する処なのだから静かにしていて頂戴。」
「ちょっと、リツコ!!どういう意味よ!!」
「レイの事故を忘れたの?騒音は作業の邪魔よ。」
リツコの言葉に気色ばんで詰め寄るが、冷たく睨み返されて口を噤むミサト。起動実験の事故で負傷したレイのことを言われては反論出来ない。だがそのまま黙るのも気まずかったのか辺りに視線を彷徨わせ、リツコの傍に立っている少女を見つける。
「シオンちゃん?!貴方なんで此処に居るの?」
「あ、はい。えーとですね」
どう説明したものかと、言いよどむシオン。ここで下手なことを言えばミサトは容易く激昂するだろう。今そんなことをしては戦闘に支障が出兼ねない。言葉を選んで話そうとした所で、モニター内のシンジが口を挟んだ。
{彼女は僕のサポート役として戦闘を直接確認できる場所に待機する事を許可して頂きました。貴方に口を出す権利はありません。黙っていて下さい。}
「な、な、な、なんですって~~~!!
あんたねぇ、これは遊びじゃないのよ!!子どもが何生意気言ってるの!!
女の子に見てて貰えなきゃ戦うことも出来ないの?!はっ!なっさけないわねぇ?」
シンジに冷たく言われて激昂するミサト。突き放すような口調に先程殴り倒された怒りも思い出したのか、憎しみすら篭った目で睨みつけて少年を挑発してみせる。シンジは完全な無表情でミサトを見返す。落ち着き払った態度に更に気を高ぶらせて言い募ろうとするミサトをリツコが止めた。
「ミサト!!黙ってなさいって言ったでしょう?!静かに出来ないなら出て行きなさい!!」
「何よリツコ!アタシが悪いって~の?」
「今行っている作業はデリケートなものなのよ!!仮にも指揮官を名乗るなら邪魔するような真似はしないで!」
リツコの剣幕に渋々口を閉ざすミサト。その顔には不満がありありと浮かんでいるが、ようやく周りの状況を認識したのか大人しく引き下がる。
ミサトへの説明に困っていたのは事実だが、わざわざ挑発する様な事を言ったシンジを軽く睨みつけるシオン。シンジは軽く笑って誤魔化している。仕方なさそうに溜息を吐いて気を取り直したシオンは、モニターとリツコ達の動きを見てエヴァに意識を集中させる。ここで失敗するわけにはいかないのだ。シンジが目で合図したのを確認し、慎重に力を練り始める。
「主電源接続」
「全回路動力伝達」
「第二次コンタクト開始」
「思考形態、日本語を基礎原則としてフィックス」
「A10神経接続異常なし」
「初期コンタクト全て異常なし」
「双方向回線開きます」
ここで起動が成功しなければ自分達は終わりなのだ。発令所中の人間が注目する。
「シンクロ率・・・・99.89%!!エヴァンゲリオン初号機、起動しました!!」
「ハーモニクス全て正常位置。暴走、ありません!!」
「「なんですって!!」」
其処彼処で歓声交じりの驚愕の声があがる。端の方でこっそりとシオンも安堵の溜息を吐いた。すぐに気を引き締めてモニターに視線を戻したが。
発令所内の者は皆一様に驚きの顔を浮かべている。その中で特に驚いているのはリツコだ。確かに起動が成功することは予想していたが、これ程高いシンクロ率をいきなり叩き出す等異常なことである。勢いこんでデータをチェックするリツコ。
「マヤ!!ちょっと見せなさい!!
(ありえないわ!訓練もプラグスーツも無しにいきなり理論限界値?!あのアスカですら70%強なのよ!)」
作業を見守っていたミサトはリツコの行動に頓着することなく嬉々とした声で確認を取る。
「リツコ!いけるのね?!」
「・・え?あ、えぇそうね。起動は成功。暴走の心配も無し。大丈夫、いけるわ。」
ミサトの声に我に帰って答えるリツコ。今の最優先事項を思い出して落ち着きを取り戻す。
ミサトはリツコの答えに喜色満面で最上段を振り仰ぎゲンドウに伺いを立てる。
「よろしいですね?」
「無論だ。使徒を倒さねば我々に未来は無い。」
一度目の出撃と同じ台詞で許可するゲンドウ。その声は先程の激情を窺わせぬ、落ち着いたものだった。傍らの冬月が僅かな感心を乗せてちらりと見やる。
「碇、本当にいいのか?」
「・・問題ない。所詮は子どもだということだ。心の内では母親を求めているのだろう。」
「そうだといいがな。」
小声で話す男達の見下ろす先ではいよいよ初号機が射出されようとしている。
「進路クリア!オールグリーン!」
「発進準備完了!」
「了解」
オペレーターの報告に最終チェックを行ったリツコが承認してミサトに肯く。それを受けて高らかに命ずるミサト。
「エヴァンゲリオン初号機発進!!」
初号機が勢い良く射出され、使徒の目前に打ち出される。メインモニターには使徒と初号機が対峙する姿が大きく映し出される。高まる緊張。
「シンジ君、いいわね?」
{・・・どうぞ。}
ミサトの確認に抑揚の無い声で応じるシンジ。その目は使徒の姿だけを捉えている。
「最終安全装置、解除!エヴァンゲリオン初号機、リフト・オフ!!」
拘束から解放される初号機。僅かによろめくがすぐに姿勢をたて直す。使徒の方も新たな敵と認識したか初号機に向き直る。
「(シンジ君、死なないでよ・・!)」
真剣な面持ちでモニターを睨んで小さく呟くミサト。
気に食わない相手であっても、死を願うほどではない。少年の無事を祈る。
呟きが聞こえていたリツコが僅かな哀れみと呆れを込めた視線で見やる。
力尽くで少年を戦場に出そうとしていた人間が口にするべき台詞ではないが、ミサトが本気で呟いていることを知っているからだ。
様々な思惑を乗せた視線が見守る中で、二度目の人類の存亡を賭けた戦いが、始まった。
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